対象=工学部1年生、科目種類=必修(機械知能工学科(Bコース)は必修選択),半年, 2単位
1.目的
自然現象に対する物理的なものの見方,考え方、すなわち物理学の原理・法則性へ
の認識と法則の定量的な取り扱いを
会得させ、物理学の理工学への多岐にわたる
応用のための基礎的知識を修得させる。必要な数学的知識は必要に応じて教授す
る。特に、よく用いられる極座標,
多変数の微積分学,ベクトル解析の初歩および常
微分方程式等の分野については必要に応じて教授する。
2.講義予定(変更の可能性あり)と参考資料
ファイル
参考 )減衰振動,強制振動
例題:減衰振動(弱抵抗)の場合1
1)2粒子系(2質点系)の力学
説
明:2粒子系(2質点系)の運動方程式と運動量の和の保存則
説明:直衝突(弾性的、非弾性的、運動エネルギーの和の保存または減
少)
2)多粒子系(多質点系)の力学
3)剛体のつりあい
4)固定軸まわりの剛体の回転
例題:剛体回転における仕事率
5)剛体の平面運動
中間試験
Bコース1年クラス: 11月29日(火)講義時。
機械知能1年クラス:12月16日(金)講義時。
試験範囲:2粒子系、多粒子系、剛体(教科書,7,8章)
資料プリントを研究室前においています。各自で受け取ること。
(2005.12.9)
6)熱伝達
例題:ウィーンの法則の適用
例題:太陽定数の計算
例題:地球の放射平衡温度の推定
7)気体分子運動論
解説:気体分子運動論
8)熱力学第一法則とその応用
解説(要旨):熱力学第一法則 とその応用 例題:理想気体の断熱変化2
9)熱力学第二法則とその応用
例題:冷蔵庫の原理(2) 問題と解答を加筆修正
例題:冷蔵庫の原理(3) 問題に図挿入
講義:Bコース1年対象3.評価方法
中
間試験(30%)、期末試験(40%)、レポート(30%)の割合で評価
す
る。
2006年2月5日: 期末試験への学習資
料として、期末試験の範囲
の例題については
コピー原版(コピー後に返却のこと)を研究室前の引き出しに入れてい
ます。
必要な人は至急、確認して下さい。
後半レポー
ト課題:提出締め切り 2月17日(金)17時
研究室前引き出しに入れています。
(教科書、15章、演習問題A1を加筆修正した例題を上記に掲載)
4.履修上の注意
講義の予習、復習を行うと、講義の理解がより深く、確実になる。
5.教科書・参考書
教科書:
原 康夫「物理学の基礎(3版)」学術図書出版
参考書:
ハリディ他「物理学の基礎[1]力学」(培風館)、9-12章 −粒子系、
剛体の力学−
ハリディ他「物理学の基礎[2]熱・波動」(培風館)、19-21章
−熱力学−
Raymond A. Serway著 松村博之訳
「科学者と技術者のための物理学 Ib-力学・波動-」(学術図書出版、1995年)
特に、振動運動、万有引力など
物理学入門的なもの:
1)朝永振一郎「物理学とは何だろうか(上、下)」(岩波書店・岩波新書)
2)高野義郎「物理学の再発見I, II」(講談社・ブルーバックス)
3)愛知・岐阜物理サークル編「いきいき物理わくわく実験」(新生出版、1988年)
4)ガリレオ工房・滝川洋二編「物理がおもしろい!!」(日本評論社、1995年)
物理のための数学:
1)香取眞理・中野徹「物理数学の基礎」 (サイエンス社)
2)和達三樹「物理のための数学」(岩波書店)
3)大槻義彦,青野修「物理数学」(培風館)
4)安達忠次「ベクトルとテンソル」(培風館)
ビデオ教材:
物理教育ビデオシリーズ「メカニカル・ユニバース
(MechanicalUniverse)」
全16巻(×約15-20分)、日本語版/英語版
図書館(3階)にて利用可能。