ある力があり、その力の回転、
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を満たすとき、 ストークスの定理より
![[Graphics:Images/index_gr_3.gif]](http://www.mns.kyutech.ac.jp/~kamada/keisan9/Images/index_gr_3.gif)
が言える。ここで、は線積分の積分路である。物理では、 この力
を保存力と呼び、
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を満たす、位置エネルギーUが存在することを意味している。そして、仕事Wは、元に戻ってくる道筋の場合、0であり、そのことは、2点間をどのように進んだかに関係なく、位置エネルギーだけで運動エネルギーが決まることを表している。具体的に、Uを与え、その力での仕事Wは、積分路によらないことを、数値的に調べてみよう。具体例として、
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![[Graphics:Images/index_gr_11.gif]](http://www.mns.kyutech.ac.jp/~kamada/keisan9/Images/index_gr_11.gif)
![[Graphics:Images/index_gr_12.gif]](http://www.mns.kyutech.ac.jp/~kamada/keisan9/Images/index_gr_12.gif)
の力を考えてみよう。積分は(0,0,0)から(2,2,2)までとし、この簡単な場合として、直線で積分しよう。積分路の傾きは一定で、(1,1,1)であることから、線素ベクトルは
![[Graphics:Images/index_gr_14.gif]](http://www.mns.kyutech.ac.jp/~kamada/keisan9/Images/index_gr_14.gif)
と書ける。パラメーターtを導入すれば、
![[Graphics:Images/index_gr_15.gif]](http://www.mns.kyutech.ac.jp/~kamada/keisan9/Images/index_gr_15.gif)
とできる。したがって、
![[Graphics:Images/index_gr_16.gif]](http://www.mns.kyutech.ac.jp/~kamada/keisan9/Images/index_gr_16.gif)
![[Graphics:Images/index_gr_17.gif]](http://www.mns.kyutech.ac.jp/~kamada/keisan9/Images/index_gr_17.gif)
![[Graphics:Images/index_gr_18.gif]](http://www.mns.kyutech.ac.jp/~kamada/keisan9/Images/index_gr_18.gif)
この値は、U(2,2,2)-U(0,0,0)に一致する。
次に、積分路をもう少し複雑なものにしよう。パラメータtにより、
![[Graphics:Images/index_gr_19.gif]](http://www.mns.kyutech.ac.jp/~kamada/keisan9/Images/index_gr_19.gif)
![[Graphics:Images/index_gr_20.gif]](http://www.mns.kyutech.ac.jp/~kamada/keisan9/Images/index_gr_20.gif)
![[Graphics:Images/index_gr_22.gif]](http://www.mns.kyutech.ac.jp/~kamada/keisan9/Images/index_gr_22.gif)
だから、Wは、
![[Graphics:Images/index_gr_23.gif]](http://www.mns.kyutech.ac.jp/~kamada/keisan9/Images/index_gr_23.gif)
と与えられる。
![[Graphics:Images/index_gr_26.gif]](http://www.mns.kyutech.ac.jp/~kamada/keisan9/Images/index_gr_26.gif)
問題)次の様な、積分路の場合を精度よく計算せよ。
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電場Eは、電位Vの勾配である。
![[Graphics:Images/index_gr_28.gif]](http://www.mns.kyutech.ac.jp/~kamada/keisan9/Images/index_gr_28.gif)
また、その発散は、内在する電荷eρに等しい。
![[Graphics:Images/index_gr_29.gif]](http://www.mns.kyutech.ac.jp/~kamada/keisan9/Images/index_gr_29.gif)
ガウスの発散定理の積分形は、
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と表せる。ここで、vは体積素、また、Sは面積素である。
実際に、この面積積分を計算してみよう。e=1の電荷を座標(1,2,3)において、10×10×10の立方体を体積とする。(原点、(10,0,0)、(10,10,10)を含む) 6つの面があるが、まず(0,0,0)-(10,0,0)-(10,10,0)-(0,10,0)-(0,0,0)で囲まれる面をAと名づける。同様に、B,C,D,E,Fも以下のように決める。
![[Graphics:Images/index_gr_35.gif]](http://www.mns.kyutech.ac.jp/~kamada/keisan9/Images/index_gr_35.gif)
(0,0,0),(10,0,0),(10,10,0),(0,0,6),(10,0,6),(10,10,6)で囲まれる直方体内の等電位面を示すと以下のようになる。
電場のベクトルをみると、
![[Graphics:Images/index_gr_40.gif]](http://www.mns.kyutech.ac.jp/~kamada/keisan9/Images/index_gr_40.gif)
と書けるから、
A面について、Eベクトルの(x、y)成分を、プロットすれば、
のようになり、z成分は描けない。そこで、z成分を(x、y)=(1,1)の方向に倒して、その強度をプロットすれば、
このようになる。この場合、面積積分は、A面がその面ベクトルの方向が、(0,0、−1)であることから、
![[Graphics:Images/index_gr_44.gif]](http://www.mns.kyutech.ac.jp/~kamada/keisan9/Images/index_gr_44.gif)
と計算できて、B,C,D,E,Fの面についても、同様に
![[Graphics:Images/index_gr_48.gif]](http://www.mns.kyutech.ac.jp/~kamada/keisan9/Images/index_gr_48.gif)
計算する。これらを数値的に計算してみよう。
![[Graphics:Images/index_gr_49.gif]](http://www.mns.kyutech.ac.jp/~kamada/keisan9/Images/index_gr_49.gif)
これを計算すれば、1.00040674となり、4桁の精度でe=1が求まったことになる。
問題)高い精度で計算するには、どのように改善すればよいか?
H.Kamada
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