
< Producer 中尾基(九工大・デバイス創製研究室) >
< Design director 伊東啓太郎(九工大・環境デザイン研究室) >
< Designer 伊東啓太郎(九工大・環境デザイン研究室)・津⽥佐知⼦(Tapio Design Studio) >
< Cooperator 九工大環境デザイン研究室・松田美智子(九工大・PBL事務室) >
学生の主体的なアイディアを促すためのPBL プログラムと空間デザインを有機的につなげるトータルデザインを 目指しました。ディスカッション、コミュニケーションを重視したPBL プログラムでは、新しい人や物との出会い や今までと異なるコミュニティに出会うことを大切にします。そのために、リラックスし、音や色を感じたり、触 れるなどの五感を使うことができる柔らかい空間デザインを考えました。
様々なアイディア、発想を促すのはどのような空間でしょうか?通常の大学の講義室は、いうならば、机と椅子
がきちんと整列した、均質な空間です。これに対して、PBL ルームは、「金太郎飴」の反対で、どこをきっても
違った絵がでてくるような空間を目指しました。ディスカッションやコミュニケーションを重視したPBL プログラ
ムでは、リラックスし、頭の中をリセットできるような空間が必要なのではないかと考えました。
自由に動かすことができる家具などのエレメントが対流をおこすように人によって動かされ、毎日、毎時、空間
の姿が変わる。そして、その配置によってゆるやかな境界が生まれ、いつもと違った新しいつながり、コミュニティ
ができあがる、そんな空間です。「アイディアを生み出す空間」これが、プロジェクトラボラトリのデザインコンセ
プトです。
プロジェクトラボラトリの空間は、改修デザインのため、制約の多い空間でした。天井は、シーリングを取って もらい、圧迫感を軽減しました。床は、木製のフロアとし、靴を脱いで入ります。家具の中には、本棚など学生の みんなのアイデアから生まれたものもあります。また、どうしても大きな柱が残ることになりました。しかし、こ の大きな柱を負としてとらえるのではなく、落ち着いた空間と家具がランダムに配置されている自由な空間をつく るゆるやかな境界として利用しました。
どこで、どんな風にディスカッションしてもかまいません。椅子が机になったり、本棚が机になったりしてもいい
のです。
積木は、アイデア次第でとても面白い形ができあがります。これらは、頭を柔らかくして発想を促すツールの
1つです。
本棚には、デザインや工学分野など、様々な本が置いてあります。アイデアの素は、意外なところにあるものです。
プロジェクトラボラトリでは、家具の移動は自由です。お気に入りの椅子があれば、それを自分のテーブルのところに動かす。本をゆっくり読みたい場所があるなら、そこに本棚を動かす。それを他の人たちがまた別の場所に動かす・・・みなさんが空間と関わることによって、毎日変化する・・それがプロジェクトラボラトリです。
プロジェクトラボラトリには、靴を脱いで入ります。まるで、自分の家に帰ったように、友達の家に遊びに行ったように・・・。
いろいろな意見、アイデアをチームのメンバーと出し合い、ぶつかり合いながら、1つの解決策を導き出していくというPBLプログラムの教育スタイルをロゴで表現しました。