相互作用 V によって二核子系に束縛状態があるものと仮定する。この時、その固有エネルギーは負である。

(1.34)
(1.35)

エネルギーが負であることから、この方程式は左辺にゼロ点を持たないので、2乗可積分の解が存在し、つぎのような非斉次項を持たない斉次 LSE が解くべき方程式となる。

(1.36)

座標表示で、(1.16)式をエネルギーが負の場合について導くと、

(1.37)

と求まる。この表式から、束縛状態の波動関数は、距離の大きな所では指数関数的に減衰することが直接理解できる。



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