量子力学を学習するべき理由(意義)


1.量子力学は現代物理学の理論的支柱のひとつであり、   
  科学の他の分野においても、ますます重要になっていること。 
   量子化学、物理化学、量子生物学など。


  「ずばぬけて成功した理論であり、現代科学と技術のほとんどすべての根底には
  この理論がある。この理論は、テレビやコンピューターのような電子装置に不可欠
  の部品であるトランジスターや集積回路のふるまいを支配しており
、また現代の
  化学と生物学の基礎でもある。物理科学の中で量子力学がまだ適切に取り入れ
   られていない領域は、重力と宇宙の大局的構造の分野だけである。」
    (S. ホーキング)


2. 量子力学の工学技術への応用は、   
  半導体、量子デバイス、量子ドット、金属材料の量子合金設計、
 材料科学技術における第一原理分子動力学など徐々に広まり
 つつあり、その重要性は着実に増大していること。


参考資料:

  (ハイテクと量子力学の関係についての解説書)
  M.Y.ハン「ミクロの世界の主役たち-ハイテクにひそむ量子を探る-」
           (マグロウヒル社、1991年)
      九工大図書館蔵(図書分類番号:429.1,H-35)

   日本物理学会編「量子力学と新技術」(培風館、1987年)
      九工大図書館蔵(図書分類番号:429.1, N-16)   

   川添良幸、三上益広、大野かおる
      「物質科学ー分子動力学とモンテカルロ法ー」、共立出版、1996年

    足立裕彦、森永正彦、那須三郎
       「金属材料の量子化学と量子合金設計」、三共出版、

   足立裕彦「量子材料化学入門」、三共出版、

   藤永 茂 ,「入門分子軌道法ー分子計算を手がける前にー」 ,
        講談社サイエンティフィック社

3. 量子論(=量子力学、場の量子論、量子論理)は
   古典物理(=古典力学、電磁気学)や局所実在論の破綻する領域(現象)
   においても正しい普遍的な理論体系であること。  


      参考書
          清水 明「量子論の基礎ーその本質のやさしい理解のためにー」  
     サイエンス社 、2003.3  

    並木美喜雄「量子力学入門-現代科学のミステリー-」(岩波新書、1992年)
    九工大図書館蔵(図書分類番号:429.1,?)

  町田 茂「量子力学の反乱」(学習研究社、1994年)
    九工大図書館蔵(図書分類番号:429.1,?)

  町田 茂「量子論の新段階」(丸善、1986年)
    九工大図書館蔵(図書分類番号:429.1,M-31)