「宇宙」への期待としての宇宙観の種類
1)宇と宙(Space and Time):万物の住みか。万物の住みか。
全空間・全時間における森羅万象。
多様な現実を受け入れることに重点。
「宇」=四方上下。「宙」=往古来今。
2)コスモス(Cosmos) :美しい調和・秩序のある仕組み/体系。
万物/森羅万象の背後に存在する簡明な仕組みの希求。
古代ギリシャ哲学に強烈で,現代自然科学はこの流れで拡大。
コスモス(ギリシャ語 kosmos -> 英語cosmos)
--->cosmetic;美容化粧。
3)ユニバース(Universe):普遍・統一の仕組み。
ラテン語起源。
古代ローマ帝国版図の世界的拡大,これが普遍であり,
(個別民族を越えたローマ帝国)統一の精神的根拠であった。
中世ヨーロッパにもキリスト教はCatholic(普遍性)であろうとした。
20世紀物理学の成功を支えたのが,原子から構成される世界とし
て生物をはじめとする森羅万象にユニバースを見るという思想である。
4)コスモゴニー(Cosmogony):根拠・正統論
政治的統治や神性の根拠を過去に見る。